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オーバーホールの必要性
白熱灯ランプを販売する方やご自宅などで使用されている皆様に
読んでいただきたいページです。
 アンティーク、コレクティブルランプの危険性、オーバーホールの必要性
 このページをお読みになられているみなさまは、アンティーク、コレクティブル、ユーズドランプを海外から買い付けし販売される方や、それらのランプを購入されている側の方のどちらかだと思われます。そしてどちらも古いものに愛着を感じ身近な存在にしている方々だと思います。

ですがこれらのランプ(照明器具)は、古いものというくくりで、家具と同様に古美術品扱いになり、実使用における照明器具という観点からは外され、電気を介して使用する=危険性が伴うという部分は黙認されているということをご存知でしょうか?

 しかし、実際はこれらのランプを購入する大半の方は美術品としての鑑賞用としてだけでなく、実際の生活のアイテムとして家具などと同様に使用されているものと思われます。(あくまでも美術品です。それゆえに何か起きても新品のような保険もなければ、メーカー責任も問えないものです)

とすれば、家具はまだしも(とはいえ、いいかげんな修復がされているものは危険ですが、)ランプにいたっては電気が流れてはじめて明かりを楽しむことのできる物ですから、当然その部分に関しては安全な状態が望まれます。(より安全な物を提供し、より慎重に選ぶという行為です。)

電気が流れるということは、その部分に問題があると下記のような症状が起きる可能性があります。
例えば、   
 ソケット、スイッチ、結線部分などに、ほこりが溜まることにより放電し火災の引き金になる可能性があります。

 可動するタイプの物にストッパーが付いていない場合など、電線コードの絡まり、断線により漏電が起こり感電する可能性があります。

 熱のこもる箇所(ソケット付近、結線部分など)の電線コードの劣化、断線により漏電を起こし感電、火災につながる恐れがあります。

 シャンデリアなどは特に全体の重さを支えるフランジ部分のネジの絞めが甘いものなどは地震などの衝撃の際に落下する可能性があります。

 アンティークのペンダントランプにまれに見られますが本来チェーンで吊るす重さのガラスシェードをビニールの電線コードだけで吊っている物などは耐加重以上の負担をコードにかけているため断線の可能性があり落下事故、漏電などにつながる恐れがあります。

 日本を含め欧米の各国でも、
  危険性の伴う新しい商品を製作し販売する場合は、細かい決まりごとや認可のうえで可能になります。

日本では電気用品安全法いう法律のもとに、製造者は(法人、個人問わずに)国から認可をもらい初めて販売ができるようになります。

そこには、白熱灯ランプという同じカテゴリーの商品の内部の配線部品の材料などひとつにも安全性を求められています。

同様に販売後のメンテナンス等も取扱い説明書などに明記され、大手メーカーの照明器具などは、半年ごとの器具のチェックと3年から5年でオーバーホールをするようにという推進をしています。

 このように同じ商材のランプのはずが、
 古美術品という位置付けのうえで半ば自由な状態で流通しています。歳月とともに最も劣化するソケット周りなどをいつオーバーホールしたか分からない器具をコンセントだけ交換し店頭に並べられています。

特に白熱灯器具は安定器など使用しないため、欧米のソケット、電線であっても点灯してしまうのです。一概にこのようなランプが全て危険ですぐに事故につながるとも言い切れませんし、なかにはちゃんとオーバーホールが施されているものもあります。

しかしシャンデリアのような多灯型のものや、配線の露出していないテーブルランプ、ウォールランプなどはかなりの物に手が入っていないと思われます。

なぜなら、もともと海外のものであり、なおかつ古いものなので簡単に言うとオーバーホールのために一度分解すると元にもどらない場合があるからです。内部の配線部品や外部のネジなど全く完全なものとして残っている場合はほとんど無く、

さらに新しいものに交換することで外見の意匠性が損なわれてしまい商品価値が無くなってしまう(これは古いものにおいて最も重要なことだと思います)。かと言って新しい部品で合うものがない、このような状態のものでコンセントを変えて点灯してしまえば販売する側もあえて手間と経費を掛けてオーバーホールするはずもないですし、

ましてそれに対する取り決めがあるわけでもないので当たり前といえば当たり前です。それを否定するつもりもありませんが、実際問題として販売する側も購入する側も危険だという事を認識して欲しいと思います。

 先に述べた新品の商品の電気用品安全法ですが、
 これには製造者責任というものや、海外の商品を輸入して販売する輸入事業者責任というものがあります。

耳慣れない言葉だと思いますがこれらには、法人、個人問わず不具合のあるものを製造、輸入、販売した者に対する罰則規定(罰金や業務停止命令など)があり、経済産業省が管理をしています。

これにより当然事業者側は、事故の起きないように材料のひとつから安全なものを使用し、衣装製だけの事故の心配のある器具を販売しないように注意しています。

当社もこの事業者登録を済ませておりますが、その際にアンティークはどうなのか、と尋ねたことがありましたが、同じ構造でもアンティークは属さないという非常にあいまいな回答をもらいました。(担当者も困っていましたが)
※この記事を作成した時は上記のような状態でしたが、昨年いきなり中古品も電気用品安全法の対象になって?ました。

ですから古いものだけを扱っているのであれば、電気の知識が無くても販売できますし、逆に国のお墨付き(厳密には違いますが)認可が欲しくても取れないのが現状です。
※現在は届出が必要です。

しかし、この事は逆に利点もありアンティーク品を新品と同様に過剰なほどの安全性を求めると、どうしても見た目の不自然さが生まれてくるものもあります。ですので本当に必要な部分の安全性を確保し、なおかつ外観を損なわないオーバーホールを行えばアンティークランプは安全な美術品として楽しめるのです。
※中古品の検査基準に基づくと、現在でも上記の内容のままで良いかと思われますので文章はそのままにしています

 私自身この業界に10年以上おりますが、
 今後もこの流れは変わらないと思います。しかし昔と違いユーズドランプなどはいたるところのカフェで見られますし、価格も安価になり以前よりずっと身近な存在になっていると思います。

余談ですが半年程前に街のカフェで天吊りのミッドセンチュリーランプのガラスが一つだけもげてコードが切れた状態のものを見かけたことがありました。もしお客様のいるときに落下したならばどうなっていたことだろうと余計な心配をしてしまいました。新品なら明らかにメーカーの責任ですが、ユーズドは販売店も個人で楽しむ為の美術品として販売したのでしょうし、カフェの責任?選んだデザイナー?という感じで、

結局のところ販売側も購入側も自己防衛という手段を用い、危険な部分もあるという事を認識し対応していくしかないのですが、今一度、ランプに関しては古いものに対する美しさや楽しさだけでなく、少し違う角度から見てもらえたらと思います。そして必要性を少しでも感じていただける方がいれば当社を利用する。しないに関わらず。ご質問などいただければ嬉しいです。

※PSE法の対象になったということは一件安全に感じますが、中古品に至っては一概にそうとは思えません。
PSEに関するページでもお伝えしていますが、外観の判断基準がありません(アンティークは特に)場合によっては古いコードのままでも販売できてしまうということもご理解ください。

次のページで実例をご紹介しています。
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